2012年3月16日金曜日

あのパーツがこんな使い方できるなんて!?

FIXライトシリーズの補修用部品の一つに『FIXライト用YSアダプター』があります。価格は1,575円なり。この部品はライトに元々付属しているものなのですが、たまに破損や紛失でご注文を頂くことがあります。ですが、この部品には、隠された秘密があるのです。それは、何かと言いますと、本体を固定するネジがカメラやハウジングの三脚穴と同じ”1/4インチ”ということなのです!ピンときた方はこれを聞いただけで「うぉ〜〜!」と少しテンションが上がるのではないでしょうか♪

だって、1/4インチということは、写真のように今流行りの「GoPro HD HERO2」に「GoPro用トライポッドアダプター」を付ければ、ハウジングのホットシューに簡単に固定できるんですよ!?さらにだって、1/4インチということは、写真のようにハウジングのホットシューにコンデジセットを簡単に固定できちゃうんですよ!?GoProは画角が広いので、ダイビング中は終始録画しっぱなしでもOK(ポートの映り込みには注意♪)ですし、コンデジは、今まで2台態勢でBCにぶら下げていた方もその必要はなくなり、さらになんと!光ケーブルを水中で挿し替えるだけで、デジイチでもコンデジでもストロボを使って撮影ができちゃうんですよ!?当店のお客様でもご自身で加工して工夫して、写真のようにセットしてる方もいらっしゃいますが、何より簡単で安くできるのが嬉しいところです♪

2012年3月15日木曜日

こんなセットはいかがでしょうか♪

最近、OLYMPUSのミラーレスデジタルカメラ『E-PL3』の問い合わせがよくあります。このカメラは、純正ハウジングが安いことと、ミラーレスデジタルカメラ用ハウジングでは珍しく水中でワイドコンバージョンレンズとクローズアップレンズをどちらも使用できますので、コンデジからのステップアップにはとても適しているように思います。そこでお客様にはストロボまでのセットをご提案させていただくのですが、写真のセットがその一例です。

セット内容は、
  • OLYMPUS『E-PL3』 + 『PT-EP05L』 + INON『ドームレンズユニットカバー』

  • INON『グリップベースM1』 + 『スティックアームMセットZ-MV』 + 『M5ジョイント』x2 + 『M67レンズホルダー フロートアーム用』x2
・INON『UWL-H100 28M67 Type2』 + 『UCL-165 M67』
・S&S『ストロボ YS-110α』 + 『L型光ファイバーケーブル』
であります。

『ドームレンズユニットカバー』は付属の純正カバーよりも使いやすくてオススメです。また、レンズホルダーは、アームが1セットの場合、こうして並列にしか取り付けできないので、Mサイズのアームだとギリギリですが、もちろんレンズの着脱は可能です。慣れないうちからストロボを2灯にする必要はないと思いますが、やっぱり理想的には2灯にして左右のアームそれぞれにレンズホルダーを付けるとバランスがいいです。

1灯の場合は他にも、アームをLサイズにしたり、短いアームを2本にしたり、『Dホルダー延長バー』にレンズホルダーを取り付けたりと方法はいろいろありますし、ストロボも4月に発売予定のS&S『YS-D1』でもINON製のストロボでもご使用いただけますので、お気軽にご相談くださいませ\(^o^)/

2012年3月6日火曜日

クランプの把握力復活の術

よく、昔のシーアームをお使いの方から。クランプの把握力が弱くてすぐにアームが曲がってしまうと相談を受けますが、それを解消する方法として、1つは、アームはそのままで、クランプのみを各メーカーの現行品に交換することで把握力がUPします。しかし、これではクランプを買いなおさなければなりません。しか〜し!お使いのクランプのネジが切ってある軸にグリスを添るだけで、なんとまぁ把握力が復活するのであります!

ということで、そんなお悩みをお持ちの方は、メンテナンスなどしないであろうクランプをたまにはキレイにしてあげるつもりで、グリスを塗ってみて下さい。これだけでわざわざ買い換える必要なく、まだまだ末永くご使用いただけます(〃▽〃)アイチャク

2012年3月3日土曜日

専門店だから出来ること

今日は写真の『定点観測システム』をご紹介します。
ある日、当店にこんな依頼がありました。それは「北欧の海中で、定点観測システムを組みたい」というもので、条件は簡単に言うとこうです。


  • インターバル撮影が可能なコンパクトデジタルカメラ
  • ワイドコンバージョンレンズの取り付け
  • ストロボ2灯
  • カメラ、ストロボx2共に海底に設置したシェルフ(ラック)にそれぞれある程度の角度調整可能にして固定する

という感じで、まずはカメラですが、調べたところ「PENTAX Optio WG1」が可能なことがわかり、それに対応するハウジングとしてはワイコンも取付可能な「レクシー WG1」に決まりました。海中では流れもあるので、ストロボは一番コンパクトな「イノン S-2000」にし、ハウジングにケーブル差込口が1箇所しかないことから、1灯は光ケーブルでハウジングと接続して、2灯目は「L型スレーブケーブルIII」でストロボ同士を接続してシンクロさせることにしました。

あとは、ハウジングとストロボをシェルフにどう固定するかですが、ハウジングはレクシーさんと相談して、底部にプレートを追加して「ウルトラライト ダイレクトベース」が固定できるようにしてもらい、水の抵抗で観測中に角度が変わってしまわないように考慮して、一番把握力が強くて固く固定できる「ウルトラライト クランプSD」でULダイレクトベース同士を接続する仕様に改造しました。ストロボは「イノン ダイレクトベースIII」を取り付けて、クランプSDでULダイレクトベースと接続。あとはシェルフにプレートを取り付けて、ULダイレクトベースを固定すれば完成です。あと、注意すべき点と言えば、光ケーブルが抜けないように固定することや撮影後にハウジング開閉ダイアルに砂などが溜まって開閉できないようになる可能性をどう防ぐかといったところですが、これは現地にお任せです(;・∀・)w

最終的に、このシステムを合計4セット納品させていただきましたが、テスト撮影はバッチリだったようです。ちなみに来月以降?の本番では、海底から何か噴き出している場所があり、その噴き出し口を24時間ほどインターバル撮影し、生物や状況を観測するために使用するようです。北欧なので、水温もかなり低く、バッテリーがどれだけ持つかが心配ですが、クライアントといろいろ相談して試行錯誤して組み上げた”Made in Japan”のシステムが世界で活躍するのは嬉しいですね(´▽`)